2015年5月18日月曜日

イランのラップ YAS

今度はイランのラップ。

エジプトのと比較するつもりで書くのではない。
(比較したら個性ではイランのラップは負けてしまう
アメリカのラップでも個性ではエジプトに負ける。)

イランのは5年位前からちょっと聴いてるが

多分イランでは今一番人気も実力もあると思われる
この人の事を最近まで知らなかった。

YAS,
(クサイ(臭い)とかサダト(禎人)とか中東ラッパーは日本語みたいな名前が多いが
今度はヤス(靖))


私は本当にラップは特に好きではないがこの人のは
聴ける!

ラップなんか聞きたくないって人でも大丈夫(な曲も多い)。
そこがいいところ。
これなんかそう。(下)

SAKHTEH By YAS/NIMA



上の曲みたいにラップって誰かのヒット曲とかに絡めて制作するスタイルが
多いけどYASはそういう場合の選曲が良い。

イランで流行ってた普通の歌謡曲とか東洋・ペルシャっぽい音使う。

ちなみにNIMAのオリジナルバージョン、(上の歌のYAS抜き)
これ。





いろいろ聴いてみたけどこんな感じのが多いかな。(下)
Persian Beat+Rapってスタイル。



英語の訳で歌ってる内容読んだことがあるけど
やはりイランの国で起こってる納得いかない社会問題とか
事件、風習の事だね。
ふざけたことばっかり言ってる本当に悪影響の塊みたいな
アメリカのラッパーとは違う。
(真面目なこと歌ってるのもアメリカにだってたまにはいるけど)

見たらわかるけどYASは
イケメンでまじめそう、
この人にとってラップは単に言いたいことみんなに伝えるための
ツールみたいなもんだと思う。

言いたいことがあるからやってる、
って感じが伝わってくるよ。


声もいいしラップも上手だよね。



これ(下)はファンの人が投稿したビデオみたいだけど
YASがこの曲のミュージックビデオ制作してないからこれで聴いて。
Aminって歌手とコラボ多い。
(イラン版SNOOP DOGG&NATE DOGGみたいな感じ
で面白い。←知らない人は適当に各自調べて見て)

YAS/AMIN



YAS/AMIN
良いコンビだと思う。


これは(下)
HICHKASってイラン人ラッパーとコラボ。



HICHKASという人は
「ペルシャ猫を誰も知らない」ていう映画に出てるんだよね。
映画キャスト






YASは外見もシンプルで
イランのネックレスとか指輪してて
自分がイラン人なこと主張してるのが
カッコいいなと思うよ。
新曲のビデオでYASがツアーに行く旅支度してる
シーンがあるけどスーツケースに最後(つまり一番上)に入れるのが
イランの国旗、(事実に基いて作ったビデオと思う)
海外ツアーへ行く時に必ず持っていくんだろうね、

イハブ(トウフィク)のコンサート(ロサンゼルス)に行った時、
公演終了後に会った
イハブがエジプトの国旗を手ぬぐいみたいに肩にかけていた、
中東のアーチストはみんな自分の国誇りに思っているみたい。
そういうの見るとカッコいいってすごく感じるよ。

これがその新曲



アメリカのラッパーとも共演したよ、
すごいよね。(下のビデオ)

それだけ認められてるってことだよね。
あたしは
アラブ(中東)の音楽なんか変てこでそんなのが好きなのはおかしいって
いつも笑われているからこんなの見たらうれしいよ。
イラン人でもここまで認められてるアーチストがいるんだよ。




ここまで来るのは簡単じゃあなかったと思うよ、
すごく努力したんだと思う。
この人はこれからも努力し続けると思う。
YAS,応援してあげて。




終わり











2015年5月5日火曜日

エジプトのラップ その3:Qusai (サウジの人らしい)

なんか連載みたいになってきました、
エジプトのラップ。
気になることが多すぎて(面白すぎて)
なかなか次の話題に進めません、このブログ。
(本当は私、今Tarkanに凝ってるんですけどね。)

本当はフェイスブックとかでエジプト人にじかに訊いたらいいんですけど
無視されたらどうしようかと思ってなかなか訊けない。
ラップとか好んで聴くような友達がいない。
(エジプト人はイハブとAmrおっさんのファンしか友達でない)

で、まあ前回までの私の勝手な見解では
エジプトのラップっていうのは
アメリカのラップみたいではなくて
Hakimが歌ってるみたいな歌を
音声変える機械(?)乱用しまくって作った音楽、だったんだよね、

ところが
実はこんな人がいたんですよ。
クサイって人(Qusai)
この人はちゃんとアメリカのラップみたいなラップしてる!
(テクノHakimではない。)音声も変えてない。

この新曲が良い。(下)
オリエンタルな音だし、ラクダやピラミッドも映ってて
とってもエジプトな感じ。
(ラップのエジプト観光ビデオみたいで面白い。)



こんな風にちゃんとラップできる人がいるならテクノHakimみたいなのは
やっぱりラップとは違うのか・・と思ったんだけど
このビデオでQusaiと共演してる若者二人が
Sadat(禎人?)とFifty(50)と言って前回、前々回、このブログで
エジプトのラップについて書いた時に
私が何も知らずに適当に選んで紹介してたビデオに出てくる
テクノHakim系のアーチスト達なんだよね、
(前回の一番最後のR&Bっぽい歌と前々回の記事の3曲目)
このQusaiのビデオでも見たらわかると思うけど
この二人の出てくる部分だけは音声変えるのずっと
使ってるよね。

で、またわからなくなってしまった。
この二人はラッパーとしてこのQusai
のビデオで共演しているのか?
そうだったらこの二人の音楽がラップということになる、
テクノHakimって感じの音楽が
エジプトのラップの一種ということになる。
(よね?)
それであっているのか?
だったら音声変えるの使わないで早口で歌う
Hakimやイハブもラップなのか?
その区別がつかない人もいるのかも
しれないね。


Qusaiの話に戻るけど
この人はサウジの人らしい。
だけどサウジなんて何でもかんでも禁止されてる国よね、
多分自分の国では活躍できないからエジプトや他のアラブの国で活動してるんだろうね。
(3年位前のMTVヨーロッパのインターナショナルアーチスト部門に自分のこと
投票してくれって宣伝してるビデオ見た。)

人気があるんだね、
前からPEPSIのCMにも出ているみたい。
(ペプシアラビア)








これ(下)はペプシがスポンサーのミュージックビデオみたい。
まあまあ。



アメリカのヒップホップやR&Bみたいな仕上がりのでなくて
さっきの新曲みたいな
アラブのラッパーにしかできないって感じの
曲もっと作ってくれたら良い。

また楽しい新曲作ってくれることに期待。